趣味が合う人に出会う奇跡(チャンスにはしがみつきましょう)

大学のとき、最も好きな授業は外国文化研究(「マルテの手記」を読む)でした。
大学に通うため、上京した私は、それまでの生き方や価値観と、大学の在り方のあまりの違いにかなり混乱していました。
そんなとき、ドイツ語の授業で出会ったリルケ。近代と現代の違いは神様がいるかいないか。絶対的な座標軸のない世界でいかに生きるか。
真摯に自分でものを考えていくリルケの姿勢は、私にとって、とても興味をひかれるものでした。

私は法学部でした。リルケに興味をもつ学生は少数派で、たぶん、マルテをとった学生は10人未満(それでも教授は多すぎるとおっしゃっていました)。
予習をして、マルテの手記を訳してくる学生は私も含めて二人でした。一コマ一人の学生が訳し続けるという、今思うと贅沢すぎる授業でした。

教授によく研究室に誘われました。私には当時遠慮があったけれど、今思うと、もっともっとリルケの話をしたかった。もったいないことをしたと思います。
二人の間に格差があったとしても、「若さ=可能性」ということで、若い頃は相手にして貰えることはあります。まして私は学生だったんだし!
私以外で訳してくる人は、ドイツ語でなく、イタリア語選択だったらしいです。高校のとき、ドイツ語を勉強したらしい。
この人にも話しかければよかった。2500人以上の学生の中で、ドイツ語選択でもなく必修でもないリルケを選んだ一人。
めちゃめちゃ話合いそうじゃないですか。趣味が合うのは奇跡だと思う。迷わず話しかけたらいいと、今は思います。

また、基本、人間関係は片想いだと思います。その場合、若さで何とかする以外にお金で解決できる場合もあるでしょう。
この前、催眠を受けたのは、ブログを読んで興味をもって連絡をとったのですが、この場合はお金で何とかなるケースだと思いました。
そういう場合はお金払って、幸せを買ったら楽しいと思います。