長い目で見て、良い方向に(モチベーション3.0時代を生きる)

娘が学校に行きたがらない件で、スクールカウンセリングを受けました。担任の先生から、専門家の意見を聞いた方がよいと勧められたためです。
そこで「お母さんはどうしたいですか?」と聞かれました。
「長い目で見て、良い方向に行けるといいと思う。ただ、家で学習するとなると、どうやって、能力を伸ばしていけばよいのか、よくわからない」と答えました。
娘は「放っておいていいよ」と言うと思うけれど。

「モチベーション3.0 持続するやる気!をいかに引き出すか」(ダニエル・ピンク)を読みました。

生存のための1.0、アメとムチの2.0を経て、現代は内発的動機がモチベーションとして重要らしい。
クリエイティブなものだと、報酬(外発的動機)により、成果が落ちることもあるようです。自律性、マスタリー(熟達)、目的が大事なようです。

娘が一度、絵画で賞を取ったことがあります。その2年後、祖父が「あの後、賞取ったの?また取るんだよ」と言っていたことがありました。
賞を取るのは良いことかもしれないけれど、それが目的になるのは、ちょっと違うように思います。
今は、色々なものに触れて、興味・関心の幅を広くして、自分が何が好きなのか、試行錯誤するときなのではないかと思うのです。
成績良く、作文でも絵画でも習字でも賞を取っていた私が、何にもできない人間なのですから!

アメやムチである程度学校に適応すれば、親は確かにみんなと同じだと安心する。でも、それで無気力になったりしたら、将来的には大きな損失でしょう。


チクセントミハイさんは「好きなようにさせれば、子ども達はフローを見つけ出す」と指摘しているそうです。
娘が夢中になるものを邪魔することは、なるべくしたくないです。