「意志あれば道あり」を生で見た:南にいけば、着くんです!(ニューギニアで遺骨を拾う)

確か、平成24年あたりの加須市民カレッジだったと思うのですが、国際交流の講座がありました。
海外生活体験者の話を聞くという内容です。4名の方々が話しました。

どの話も大変興味深かったですが、特に印象に残ったのは、パプアニューギニアで太平洋戦争の戦死者の遺骨を拾った西村幸吉さんのお話でした。

家族にお金を残し、古い漁船を手に入れて、ニューギニアに行った西村さん。
ニューギニアの人は西村さんが日本からきたと言っても信じなかったそうです。ボロボロの小さい漁船で、日本から来られるとは、とても思えなかったのでしょう。
「南に行けば、(ニューギニアに)着くんです!」言い切るその様子に感動しました。
当時、車いすでしたが、とてもお元気に話して下さいました。(現在はもうお亡くなりになっているようです。)

事業で成功しても、家庭を築いていても、それらを捨ててでも、遺骨を拾いに遠いニューギニアまで行く。
西村さんは語りませんでしたが、戦争とはひどく重いもので、何十年たってもその影響は残り、人を突き動かす力があるのでしょう。

南に行けば着くかもしれない。でも、南に行く人、行かない人、違う場所に行く人、様々な選択肢があると思います。
西村さんは強い意志をもって、南に行きました。
私はどこに行くのか?どうやって生きるのか?
強い意志があってもなくても、人生は続きます。